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LONARD MILLS & ALCHEMY ふたつの Model 50 |
ハイテク・フライリールの"HATCH 3+"をニジマス釣りでしばらく使い続けてから、
通い慣れたいつものエリアで、1日の釣りの前半を"HATCH 3+"、後半を伝統的なクリックだけしか持たない"ALCHEMY Model 50"で通してみました。
そして、この9月、ニューヨーク州のキャッツキル界隈やオーセイブルリバーでの鱒釣りを終えて、自分なりの結論を出してみました。
その結論は、クラッシクなリールもハイテクリールも、どっちもどっちだなあ、という漠然としたもの。
僕がこの"ALCHEMY Model 50"リールを作り始めた2004年当時、ドラグ付きのリールは小型とはいえ重いものしかなかったので、ライトタックルの釣りでは、ハーディやオービスなどが作っていたシンプルで軽量なクリックリールのもつ優位性は自分なりに明白だったのですが、最近になって軽量かつ軽いテンションでも効果的な優れたドラグを持つフライリールが出てきたので、どうなのかなあ?
と思って始めた実験でしたが、
『トラウトフィッシングに使うフライリールは、基本的な機能さえ満たしていれば、ドラグの機能はあまり釣りの結果には影響しないんじゃないか・・・』
という、自分的には予想されていた結論にふたたび至ってしまいました。
ただひとつ、これも予想できていたことなのですが、フライリールの直径がフライフィッシングで釣りをするすべての過程において、使い勝手にかなり大きな影響を与えるということがわかりました。
このリールの直径は、ドラグのあるなしよりも釣りのプラクティカルな部分に大きな影響があると思います。
ラインへの巻き癖の付きにくさと、ラインを回収するときの巻き取りの速さが、フライフィッシングというけっこう面倒くさい釣りをやたらと安易に、簡単にしてくれるのです。
このリールの直径は、ドラグのあるなしよりも釣りのプラクティカルな部分に大きな影響があると思います。
ラインへの巻き癖の付きにくさと、ラインを回収するときの巻き取りの速さが、フライフィッシングというけっこう面倒くさい釣りをやたらと安易に、簡単にしてくれるのです。
これは、フライフィッシングの経験が豊かな人ほど実感できるのではないかと思います。
フライフィッシングでいちばんやっかいなこと、
それは、リールからは引き出したものの、いまは必要のない、手元に弛んだいらないラインをどう処理するかなんですね。
この手元や足下にある、ループ状に弛んで緩んだライン。
これがあらゆるトラブルの元凶になってしまうのです。
フライフィッシング以外には、リールを使った釣りで釣りをしている最中に余ったラインが弛むということはほぼありません。
それよりも、ラインが緩んだら即トラブルで釣りにはならない、と言った方が適切かもしれません。
僕にとって、フライリールのラージアーバー化はあきらかな効果を感じるけれど、ドラグに関してはラインを引き出し、引き出されるときにバックラッシュさえしなければ必要十分だということです。
そう考えると、初代のLOOPリールって、ほんとうの意味でのフライリールの革新でした。
それに1900年代前半のHardyに見られる一群のラージアーバータイプのリール。
これらのリールを見ていると、いまさらながらに一部の釣り人やメーカーがリールの改良に掛ける情熱や意志は凄かったんだなあ、と、感心してしまいます。
それよりも、ラインが緩んだら即トラブルで釣りにはならない、と言った方が適切かもしれません。
僕にとって、フライリールのラージアーバー化はあきらかな効果を感じるけれど、ドラグに関してはラインを引き出し、引き出されるときにバックラッシュさえしなければ必要十分だということです。
そう考えると、初代のLOOPリールって、ほんとうの意味でのフライリールの革新でした。
それに1900年代前半のHardyに見られる一群のラージアーバータイプのリール。
これらのリールを見ていると、いまさらながらに一部の釣り人やメーカーがリールの改良に掛ける情熱や意志は凄かったんだなあ、と、感心してしまいます。