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『お道具&竹竿マニア』なアングラーが、フライフィッシングをキーワードに、
道具や森羅万象、さまざまなモノ、コト、を『辛口&主観的』な視点で書いています。
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2013/12/05

フラットグリップ化は、どんどん進む

SCOTT G2 885 Flat Grip

手持ちのフライロッドのなかで唯一原形を保っていた SCOTT G2 まで、グリップを扁平に削ってしまいました。

5番ライン用のスコットはオリジナルのグリップが太くて長いので、購入してすぐに、グリップを握りやすくするために直径を細くする加工は施していたのですが、フラットグリップを知ってしまった身にはそれでよしとは出来なくなってしまったのですね。

SCOTTのグリップはアップロック部分の金具の肉厚がかなりあるので、コルクの直径を細くしたとしてもグリップの下端を握ることが多い私の好きなグリップ形状とはほど遠く、どうしてもモッサリとした感触が拭えなかったのですが、グリップをフラット形状に削ることでこのロッドの使用感はかなり改善されたと思います。

ただ、釣行の前に太いグリップを扁平に削っただけだったので、サイドのエッジが立ってしまい、朝から夕方まで長時間振り続けていると、指のエッジに当たる部分になんとなく違和感を感じるようになりました。

今回わかったのは、上下のフラット面と、サイドの曲面を繋ぐエッジの形状にも気を配らないとだめだということです。
それとともに、気づいたのは指が受け取る感覚の敏感さですね。

グリップが丸いのが当たり前、というところからいちど逸脱すると、グリップ形状の混沌たる世界にはまってしまった、というところでしょうか。



※リールの固定方法についての考察

リールシートがスクリューロックだと、ロックの方向は上下どちらでもリールが落ちることはないのですが、スライドリングでリールを固定する場合、両側リングやダウンロックだと、釣りをしている間にリールの固定が緩んで落としてしまうことがままあります。
特に、リールシートに堅いウッドを使ったリールシートの場合注意が必要です。

スライドリングでの固定で、リールがいちばん落ちにくいのは、実はアップロックなのですが、アップロックの金具がコルクグリップの中に埋め込まれるので、どうしてもグリップエンドが太くなるという弊害がおこります。

これまではグリップの真ん中を持つことの多い海用の高番手ロッド以外では、アップロックのリールシートには違和感があったのですが、フラットグリップを始めとする変形グリップを使うことによってその違和感が少しは緩和されるかも、と考えています。

2013/12/02

『フラットグリップ』その2

フラットグリップ仕様になってしまった、3本のフライロッド

フラットグリップのフライロッドを使い始めてから、ほぼ2ヶ月。
普通の真円グリップの竿と、フラットグリップに改造した竿を釣りをしながら比較していました。

最初に改造した竿は、前にも書いたように、8フィート、#2~3~4、というグラファイトロッドでした。

初期の感想は、

「フラットグリップの竿って外見には違和感があるけど、グリップしたときのホールド感もよく、キャストした感触も方向性が良くてなかなかいい感じだよね」

という程度で、
グリップを削ったのは失敗じゃなかったな、
こういうグリップもありだよね、という評価でした。

ところが使い込んでいくうちに、フラットグリップにした竿はキャスティングの方向性がいいだけでなく、なんとなく竿のポテンシャルが上がったように感じるのですね。

理由としては、グリップの中まで曲がり込むことで、竿のアクションする部分(負荷が掛かると曲がる部分)の有効長が長くなったからだと考えられるのですが、これはその竿がもともと持っているアクションの傾向にも左右されると思います。
どちらかといえば、ファーストテーパーな竿や、グリップ直上にスウェルが設定されている竿よりも、比較的スローテーパーで、グリップの中まで曲がり込むような設計の竿で、この現象はよりはっきりと現れるのじゃないでしょうか。

そんなわけで、私的フラットグリップ化の第2弾は、
ポールヤングの名竿ドリッグスのテーパーをベースにした、7フィート2インチ、#4~5、のカシヤマ・バンブーロッドにしました。



いちばん下に写っているバンブーロッドがそうです。

これが、またいいんですね。

この竿のもともとのグリップは、かなり細めのストレートシガーでした。
最大径19㎜とサイズまで指定してメーカーに削って頂いたグリップだったのですが、使っているうちに、このパワーのあるパラボリックなアクションの4~5番ロッドのグリップとして長時間使い続けるにはちょっと細すぎたかな、という感想を持っていました。

このグリップをフラットに削ったわけですが・・・、
すると、グリップが細すぎたかな、という印象はなくなり、まさにこの竿にドンピシャでフィットするグリップに変身してしまいました。
いい方に意表を突かれましたね、この変化には。

この竿のフラットグリップ化の狙いとしては、フラットグリップのグリップ感と操作性の良さを求めたものだったので、ブランクの直径ギリギリの限界までフラット化するということはせずに、グリップの上下にもそこそこの肉厚を残しています。

それでも、以前は4番ラインではラインを伸ばさないと負荷が軽すぎるかな、という印象があったのですが、フラットグリップ化したいまでは4番でもいいな、っていう程度にはアクション(竿から受けるフィーリング)も変化しているように感じます。




ブランク径とほぼ同じところまでフラットに削り込んだグリップ
先端部はコルクが欠けるといやなので、肉厚を少し残しています。

この最初にフラット化した竿は、ほぼ限界までグリップを削り込んでいるので、もしかすると、グリップの強度や耐久性に難点があるかもしれません。

ただ、ここまで削り込むと、フラット化したグリップが持つ特性が大きく表れるようです。


とまあ、こんな感じで、私の所有する竿のフラットグリップ化は進んでいるのですが、先日釣りをしているときにとんでもないことに気づいてしまいました。

その日は徐々に風が強くなり天候も悪化傾向にあったので、午後からは、それまで使っていた4番ラインに代えて、5番ラインを使おうと思い、フラットグリップ化していないノーマルな(といっても、グリップは握りやすいように細くしていますが・・・)SCOTT G2 885、を持ち出したのですが、午前中ずっとフラットグリップを握っていた手にはこの丸いグリップに、ものすごい違和感を感じてしまったのです。

このSCOTTで釣りをしている間ずっと感じていたのは、表現が難しいのですが、グリップにユルい竹輪のようなモノが付いた竿を握っている感じ、とでもいうのでしょうか。
フラットグリップに比べると、ものすごくダルい、余計なモノが手と竿の間に挟まっているという感覚ですね、それがいつまでも消えなかった。

これって、けっこうマズいんじゃないか。

とも、思ってるのですが・・・。


2013/11/07

いま話題の、『フラットグリップ』にしてみました。

上面と下面を平らたくなるように整形した、「フラットグリップ」 Ver. 1

最近、巷でなにかと話題になっているフラットグリップ。

好奇心の赴くままに、手持ちのフライロッドのなかで、最もしなやかで、グリップの中まで曲がり込む、この竿のグリップを削ってみました。
というのも、バットが硬い竿では、フラットグリップにすることによって生じるメリットのひとつが有効に生かせないと考えたからです。


今回、題材にしたのは、


KURAMOCHI RODS “stealing model  Eighty-0 TLN”

スペックは、8f 0in #2/3/4line 2pc、というフライロッドです。

この竿は、バット側にローモデラスグラファイトを使用して、セミパラボリックアクションに設計されている、ライン負荷の範囲が広いフライロッドです。
このような複数にわたるライン番手の指定は、ウォルトン・パウエルやラス・ピークのロッドを思い出させてくれます。

ティップ側に高反発の素材を用いるという素材の組み合わせ方は、バットの方により硬い素材を使うという一般的な釣竿の定石とは異なっているのですが、フライロッドという独特な使い方をされる竿のアクション設計としてコレはアリでしょうね。
ここでその理由を説明することは割愛させていただきますが、たとえば、ラス・ピークの初期のグラファイトロッドに、ティップがグラファイト、バットがグラスというコンビネーションで作られたフライロッドがあるのですが、違和感のないスムーズなキャストがその持ち味でした。


フラットグリップに整形して試し振りをした感触は、見た目から感じる違和感よりも、なかなか良好。
サムオントップでのグリップが、よりしっくりくるように感じました。

グリップに力を入れなくても、ロッドグリップが定位置にスッと馴染むような感じ、
とでもいえば、理解していただきやすいでしょうか。
親指が定位置に来て、平たいモノを押す形になるので、フライロッドを振るときの方向性にブレが無くなるというメリットがあるようです。
これが、フラットグリップ化したフライロッドの特性として、もっとも実感しやすいメリットです。

そして、フライラインを投げるときのトルクが大きくなったように感じます。
グリップがコンベンショナルな形だった以前と比較して、まったく同じフライラインを使用しても、ロッドが発生させるトルクが若干大きくなったように感じるのですね。

あえて『感じる』と書いているのは、機器に掛けて計測したわけではないので、数値としてトルクがどう変化しているのかが正確にはわからないからです。
この、同じブランクなのにトルクが大きくなることが、フラットグリップの持つ、もうひとつのメリットです。



その竿で釣った、最大のおさかな・・・

フラットグリップは、やりとりのときにも自然にサムオントップでブレることなく竿を扱えるので、
効果的なプレッシャーを掛けることができます。


3日間にわたって、この竿でニジマス釣りをしているうちに、やはり気になるところがでてきたので、

(古いペインのグリップを小さくしたような松茸型のグリップの上下をフラットに削っただけだったので、写真に見るように先端部のサイドが左右にエラが張ったような形になっていました)

より持ちやすく違和感のないスムーズな形になるように、グリップを再度削ってみました。


現状は、こんな形のグリップになっています。


横から見たところです



斜め上方から・・・



そして上から・・・

真上から見ると、トラディショナルなシガーグリップのようなかたちになっています。


僕は、サムオントップで、インデックスフィンガーをブランクにそって前にのばすようにグリップすることが多いので、
(※親指をグリップの真上に乗せて、人差し指をスッと前に出すように添える感じです。)
このかたちが、しっくりと手に馴染むようです。

ほんとうに使いやすいかどうかは実釣してみないとわからないですが、期待は大ですね。




2013/04/05

ひさしぶりにグラファイトロッドを使ってみた

市川、神河CRエリアのニジマス
これは小さめですが、写真写りがよかったので






















川でシングルハンドのグラファイトロッドを自分のための釣りで使うのは、いったい何年ぶりのことなのだろう。

バンブーロッドの最大の弱点はロッドの長さが取れない、ということだと思っています。
これまでに使ってきた竹竿をベースにして考えると、#4ラインを使うロッドだと、汎用性を持たせると8フィートあたりが長さの限界のように感じます。
もっと言えば、一部の異能な作者が作る竹竿を除外すると、7フィート代半ばまでが竹竿のおいしいところだと思っています。

いま、ちょっとはまっているプールには、緩くて複雑なイヤラシい流れのなかにライズポイントがあり、そこを釣るためにはどうしても竿のリーチが欲しいので、やむをえず自分の中で決めていた「川では竹竿しか使わないという」趣旨を変えて持ち出した8’9"のグラファイトロッドです。

新しいグラファイトロッドが出たと聞けば、試投会や友人の竿を借りて振っていたので、最近のグラファイトロッドの性能がいいのはわかっていたのですが、釣りに使っても、やはりいい。
もの凄く使いやすいし、以前のグラファイトロッドにあった、なにか不自然な感触が無くなっている。

「竹竿なんて、単なるノスタルジックの産物や」

って、つい口に出しそうになりますね。

この竿が僕との相性がいいだけなのかもしれないけど、グラファイトロッドのテクノロジーはどんどん進歩していますからね。
SAGEから出た新しいスローアクションのシリーズにも興味を惹かれます。

こうなってくると、竹竿作っている作者さんには、よりいっそうの精進が求められるのじゃないでしょうか。
まあ、そこまでのモノを竹竿に求めている人も少ないとは思いますが。


ちなみに、この竿は、"Kuramochi Rod" の "Hi-Loop 8f 9in #3/4line  3pc" です。
実釣では0.5号のティペットで50㎝前後の大きめなニジマスもいなせるし、よくできています。
静加重を掛けてみるとかなり先調子の竿ですが、ラインを乗せていくとスムーズにベントして違和感なくラインを伸ばしていけます。
いい設計の竿ですね。