「2本のショートロッド」
この写真も、本文とは関係ありません・・・
Alchemy M50 & Jim Hidy 7'9" #4
Alchemy M50 & Jim Hidy 7'9" #4
ファーロー「ミッジ」と、ペゾン「フェザーウェイト」
「ファリオクラブ」がキャスティング練習ロッドとなりはてている頃、僕が渓流で使っていたバンブーロッドはこの2本でした。
「ミッジ」は6フィート、「フェザーウエイト」は6フィート3インチ、どちらもショートロッドです。
もちろん、バンブーロッドばかりじゃなくグラスロッドやグラファイトロッドも使っていました。
それも、オービスではなくスコット。グラスのマルチピースとグラファイトのツーピース。
ちなみに、当時、1980年頃のフライロッド、定番中の定番はオービスの「セブンイレブン」7’11”#4と「ファー&ファイン」7’9”#5だと僕は思っています。
グラファイト時代になって、この国の渓流で使われる標準的なフライロッドは8フィート前後あたりに落ち着いたわけです。それまでは7フィートから7フィート6インチが標準だと言われていました。
いずれにしても、僕が持っていた2本のバンブーロッドは、標準から考えると、かなり短かったわけです。重厚長大な「ファリオクラブ」での失敗を糧に、バンブーロッドは重いから短い方がいい、という単純な考えで選んだとも言えますが、他にも短い竿はあったので、それだけでは選択理由になりえません。
だったら、この2本の竿を手に入れることになった決定的な理由はなんだったのか。
『リーウルフは、この竿でアトランティックサーモンを釣る』!!
『6’3”の竿で4番ラインがフルラインキャストできる』!!
というキャッチコピーに欺された、いや、のせられた。
そんなことは、いま考えたら当たり前なんですね。
だって、どんな竿を使っても、ラインさえ切れなければでかい魚を釣ることは可能です。
また、4番ラインのフルラインキャスト(ココがキャストだってことに注意)なんて、とんでもない竿でさえなければ、訓練すれば誰にでもできるわけです。
また、4番ラインのフルラインキャスト(ココがキャストだってことに注意)なんて、とんでもない竿でさえなければ、訓練すれば誰にでもできるわけです。
で、この2本、かなり癖が強いというか、強烈な竿でしたね。
「ミッジ」は6番ラインが指定されていました。
簡単に言えば、この竿は9フィート、3ピースのライトサーモンロッドの上から2本だけ。ようするにミッドセクションにグリップを付けた竿が原点だということ。
実際に振ってみると、6番はムリヤリって感じ、4番ラインで使えました。
6番が指定されているのは、サーモンフライはデカいので最低でも6番ラインを使わないと投げられないのでそうなったようです。
小さなグリップがカッコイイ竿でした。
「フェザーウエイト」はいい竿でした。
タイトなポイントにもビシビシとフライが入る。藪こきをしても、滝壺にはまっても太いティップはけっして折れない。
ただ、当時の弱いナイロンでは4X以下のティペットでは使い物にならず、手のひらサイズの魚はあわせた瞬間に片っ端から後ろへ飛んでいって岩に当たってお亡くなりになるという・・・
やっぱり普通の竿を買った方がよかったんじゃないか、と、いつも後悔しながら面白がっていたような気がします。
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