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『お道具&竹竿マニア』なアングラーが、フライフィッシングをキーワードに、
道具や森羅万象、さまざまなモノ、コト、を『辛口&主観的』な視点で書いています。

2013/05/17

ハイテクリールって、どうなの? その3


"Model 50"(ドラグなしクリックのみ、小径スプール) と、市川のニジマス

いつもの愛用リール、"Alchemy Tackle Model 50" を使用した前回の釣行の記録から。

『ドライフライで7匹掛けて、1匹は切られ、3匹は途中でフックが外れた。
ティペットが細いので、フッキングがどうしても甘くなってしまう。
6Xだとガツンとあわせるのは不可能なので、こんなものか・・・』

『最後のヤツは視界の片隅にライズらしい波紋が見えたのを直撃して掛けた魚。
ジャンプするわ走りまくるわで、逃走経路をふさぎながら川のなかを追いかけ回してたら、びしょ濡れになった。』

『切られたのは、手元で下に落としたラインが木の根みたいなのに引っ掛かって、走るマスにあわせてラインを伸ばしてやれなかったから。
いらないラインはこまめにリールに戻しとかんとあかんね~(--;)』


この日は、7匹掛けて、1匹ラインブレイク、3匹ばらし。
ランディングの成功率は、3/7 ≒ 43%


"HATCH 3+"(もちろん、ドラグ+ラージアーバー、カウンターバランスのフル装備) と、神河CRエリアのニジマス 


そして、今回、ハイテクリール HATCH 3+ を使用したときの記録はこれ。

『高性能なドラグは、海では必要やけと、川では絶対に要るとまでとは言えんね~
ただ、ラージアーバーは、手元や足元に余ったいらんラインの始末が楽になるのは確かやわ。
ラインの最後のほうまで癖つかないしね、
もうちょっと試してみるわ。』

『デカイのバラした!Σ( ̄□ ̄;)
おもいっきり上下に走り回ってジャンプ3回、対岸の石の下突入はくい止めたけど、凄い速さで足下に突っ込んできてラインテンションを緩めて針はずしよった…』

結果的に10匹掛けて、1匹ラインブレイク、5匹を途中でばらす。
ランディング率は、4/10 = 40%



これら2日間の記録とデータからわかることは、

「どっちのリールを使っても、ニジマスをランディングできた確率はほとんど変わらない」

ということです。

う~ん・・・、
ハイテクリールは効果なかったのか?

どうなんでしょうねえ。

クラシックなリールの愛好家としては、
「してやったり!!」
って、ところなんですが・・・

騙されてはいけません!
30年以上「しょぼいリール(笑)」を使い続けていた人のテクニックを侮ってはダメですよ。


釣りをしながら川を遡行しているときの実感としては、ハイテクリールを使うと、フライフィッシングの過程全般にわたってラインの処理にあんまり気を使うこともなく、その結果、釣り自体がかなり楽になったように感じました。
ポイントまでの距離が変わったときや、次のポイントへと歩き始めるときに、伸ばしたラインの回収が素早くなる、ということが大きいですね。
これには、スプール径が大きい、というリールのフォルムが影響しています。

ドラグに関しては、魚との関係が膠着状態になったときに、「指ドラグ」に神経を使うことなしに、片手で竿を持っていればいい、という安楽さが大きいかなあ、って感じました。
そもそも、6X程度のティペットで逃走するニジマスを流れのなかで止められるはずもなく、ドラグがあろうとなかろうと、ほぼフリーラン状態にする以外に方法はないですから。

ここで、ある一定のテンションが掛かっていると、完全フリーのときと比較して魚が遠くまで走らないのか?
という疑問はありますが・・・
どうなんでしょ??
僕にはわかりません。
強いて言うならば、魚が止まりたくならないと止まらないので、流れのある川では関係ないような気がします。

ただ、川に入って魚を追いかけるときは楽ですね。
これも、ラインのテンションに気を使わなくてもいいからです。

よくわからないのは、こういった細いティペットでの釣りで使うドラグテンションの設定値ですね。
海ならば、ティペットの強度があるので設定はわりと簡単なのですが・・・


このブログを書きながら、気づいたのですが、
ハイテクリールを使うと、釣りが楽になるのは確かなようです。
ただ、それが釣果に影響するかといえば・・・

どうなんでしょうね~(笑)


今日までの段階では、
トラウトフィッシングに関しては、ハイテクリールのドラグ性能はともかくとして、ラージアーバーのメリットは、ものすごく大きいと感じました。

そして、僕は、この程度のメリットでは、リールが重かったら使わないよね~、ってこと。

ペイトやマクニースのトラウトモデルのような、高性能なドラグは付いているけど自重が重たいトラウト用のリールは、やはりアウト・オブ・デイトな骨董品の範疇に入ってるな、ということです。


まだまだ、続きます・・・









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