シンプルな外観ですよね、バンブーロッドって。 |
バンブーロッド(≒竹竿)のメリットって、なんなんでしょうね。
このところ、ニジマス釣りにハマっているので、グラスロッドやグラファイトロッドを実釣で使う機会が多く、その性能を実感して良さを再認識しました。
そのなかで、
『なぜ竹竿なのだろう?』
『どうして、竹竿でなければならないのか・・・』
という疑問が、自分の中でふたたび頭をもたげてきました。
飛び抜けた個性や釣りやすさを持っている竹竿は、もちろん存在しています。
でも、竹でできた竿のなかにも、その竿の性能面で、その素材が竹であるという必然性を感じないものが多くありました。
ただ、竹でできた使える竿がある、という程度で、それがグラスでもグラファイトでも、僕にとって使い勝手としては大きな影響はありませんでした。
よくいわれるように、竹竿はバレにくい。
確かに、そのように感じます。
でも、それは竹竿に限ったことではなく、グラスロッドも同じようなバレにくい特性を持っているのではないでしょうか。
正直にいえば、僕が釣りに竹竿を使うことが多いのは、
『竹竿が美しい』
から、だと思います。
自然環境の中に置かれた竹竿は、本当に、惚れ惚れするぐらいきれいです。
その美しさは、竹という素材の持つ、ランダムな模様や色彩にあると思うのです。
ランダムな模様や色彩で構成された自然環境や魚の傍らに置かれた竹竿。
その美しさは半端なものではありません。
仮に、そこにグラファイトロッドを置くとどうなのでしょう。
そこに存在するグラファイトブランクの無機的な感じが、視覚の中で違和感となっているのではないでしょうか?
と考えたときに、米国製の高級グラファイトロッドのリールシートが持つ意味に行き当たりました。
そう、それは、無機的な道具の中に、たとえ一部分でも銘木で作られたリールシートという有機的でランダムな色と模様を持ってくることによって、自然界の中でグラファイトロッドを少しでも美しく見せようという試みだったのです。
それは、縞模様のある瑪瑙のリングが嵌められたストリッピングガイドにもいえると思います。
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