浅草であった、つるやさんの展示会で売れちゃったとばかり思っていたのですが、まだあったのでびっくりです。
このリールは、KINEYAの奥居さんが気が向いたときにだけ手間暇を掛けて作るスペシャルとでもいう逸品で、京都の著名な竹屋さんから入手したという、煤竹で装飾されています。
煤竹は、数十~数百年もの長い間家屋などに使われていた、年月の経過で枯淡な色に変化した茶道具などに使われる趣のある竹材です。
KINEYA Reed 33 Susu Patina |
フレームのニッケルシルバー表面に見られる緑青(あえて生成させたものです。ニッケルシルバーは簡単には錆びない金属です)が、アシンメトリーに貼られた煤竹の素材感と相まって、侘び寂さえをも感じさせるたたずまいです。
この、いっけん半完成品か壊れたユーズド品に見えるリールを作る、奥居さんのセンスには感心してしまいます。
こういう製品を見ていると、奥居さんの中に流れる京都人の美意識が感じられますね。
このリール、お値段の付いた市販品ではあるのですが、こういう面倒なぐらいに時間と手の掛かったものは価格では判断出来ない価値があると思います。
それに、奥居さんが今後同じものを作るとは思えませんから。
スマートフォンの写真なので、質感や存在感は伝わりにくいですね。
実物は手のひらに収まるぐらいの大きさで、凝縮された存在感がすばらしいです。
リールの裏側 |
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